てんかん事件

2005年12月6日
寒天じゃなくて(挨拶

 
ホント焦った。ビビった。驚いた。

 
ガッコでの昼は、いつも同じ4,5人のメンバーでトランプ、大富豪をしている。
買ってきたメシを食べながらなので汚くなるけど、それも歴戦の証(?)と見なして平気で使用。もうよれよれのパッサパサ。

そして今日も、いつものように毎日恒例イベント「汁」が行われた。

規定の時間に”大貧民”だったヤツが皆の食べたカップラーメンの汁を捨てに行くという、いわゆる罰ゲームみたいなもの。
負けたくないから結構盛り上がるんだけど・・・。

 
 
その「汁」真っ最中、事件は起こった。

 
 
一つの机を囲んでトランプをしていて、今日は自分の右ななめ前にSが座っている。

おーし負けないぞ、と集中していると、突然Sがイスごとひっくり返ってしまった。
最初はイスをななめにしてたために転げ落ちたんだろうと思って「なにコケてんだよw」と冷やかしてたけど、どうも様子がおかしい。起き上がる気配がない。

「早く起きろよ・・・」

と言いながらSをよく見ると、なんとSの体が痙攣していた。けいれん。

冗談はよせ、と言いかけてやめた。冗談に見えなかった。

 
もうトランプどころではない。
呼びかけても反応がなく、体はガクガクと震えるばかり。一体どうなってるんだ。こっちまでパニックになった。

とりあえず教師を呼んでくれと頼んだものの、どうしたらいいのか分からない。

一瞬の間に「どうすれば・・・」「人工呼吸?」「救命方法って他に何があるんだ?」「仰向けにした方がいいのか?」などと色々なことが頭をよぎったものの、体が動かない。見ていることしかできなかった。友人たちも同様だった。

地震のときもそうだったけど、混乱すると体が動かないことを改めて実感した。

 
1,2分して数名の教師が駆けつけてきたもののどうしようもなく、救急車を呼ぶこととなった。
5分ほどするとSの痙攣もひとまず収まった。でも意識があるのかよく分からない。そのとき自分たちにできたことは、Sの靴を脱がせて荷物をまとめることだけだった。

Sが「てんかん」を患ってたことは聞いていたけど、「てんかん」が何なのか知らなかったし、実際に見たこともなかったので「ふーんそうなんだ」ぐらいにしか思っていなかった。

怖かった。

 
それから10分ほどで救命士の人が到着してSは病院へ搬送された。その後どうなったのか聞いていない。命に別状はないと思うけど、明日は学校に来られないだろうな。

 
Sが無事ならいいけど・・・。

 
ああいうとき、とっさの判断をするのは難しい。何が起こったか分からないし、不適切なことをして余計に悪化させたらと思うと体が動かなかった。無力だった。

だから、てんかんについて少し調べてみようと思う。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索